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連休恐怖:アソビがないこと
連休恐怖症に陥ってしまうのは、仕事以外に熱中できる対象を持っていないことに起因するでしょう。
もちろん本人だけでなく、仕事が忙し過ぎて趣味が持てない、ゆとりがないといった、本人以外の要因に起因するところもあるでしょう。
もともと心理学的には、仕事は「何らかの手段的行為」、あそびは「その行為自体が目的となる行為」と定義づけられています。
たとえば、野球が仕事の人は、報酬を得るとか、社会的に高い地位を目指すといった、野球が目的のための手段になっています。
それにたいして、遊びとしての野球は、野球をすること自体が目的(楽しみ)となっています。
こうした視点からいえば、連休恐怖症の人には、仕事という「手段的」なかかわり方しかできない、つまり、何かを「遊びごごろ」ですることができない、という生真面目さが、背景にあるのかもしれません。
趣味を持とう、遊びを覚えよう
連休を楽しめない人、仕事をしていた方が気楽という人、今からでも遅くはありません。
休日を楽しめる趣味やボランティアなどの社会活動を始めましょう。
仕事以外の楽しみを見つけることをお勧めします。そのことで、仕事にも幅ができてくるかもしれません。
また、仕事以外の人生も充実することでしょう。
今や、ワークライフバランスは、現代人共通の課題なのかもしれません。
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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