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執筆:伊坂 八重(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
ご主人の転勤で引越しをしたために新しい生活が始まった人、または、子どもの新入園や新入学で緊張した毎日を過ごしている人。
お弁当作りやご近所づきあい、学校行事などに追われ、頑張り屋さんほど「自分のことにかまっていられない」という状態になっていませんか?
そのような生活を続けていると、知らないうちにストレスが蓄積し、5月病を発症してしまうことがあります。
そこで今回は、とくに新生活を迎えたママに向けて、5月病について解説していきます。
5月病・6月病は適応障害
日本の新年度は4月スタート。
入学・進学、入社・転職、引っ越しなど、新しい環境での生活に慣れようと頑張った1カ月間が終わり、やってくるのがゴールデンウィーク。
一息ついたのをきっかけに、それまで張りつめていたココロやカラダの緊張が一気にゆるみ、気がつくと、心身に不調が・・・。
このような新生活の後に現れる心身の不調のことを一般的に「5月病」と呼んでいます。
最近では、5月に限らず、6月にこうした症状を呈する人もいることから、「6月病」という名前で呼ばれることもあるようです。
「5月病」という名前を聞いたことがある方は多いと思いますが、実はこの名称は、医学用語ではありません。
専門的には「適応障害」などと診断されることが多いようです。
適応障害は、生活の変化や肉親との死別など、ストレスがかかる出来事をきっかけに、心身に不調をきたす病気です。
症状としては、やる気が起きない、不安や焦燥感が強い、悲観的な考え方をしてしまうなどの精神的な症状から、眠れない、食欲がない、身体がだるい、疲れやすい、頭痛や腹痛、肩こりに悩まされるなどの身体面の症状までさまざまです。
このような症状は、急激な環境の変化についていけずに心身が悲鳴を上げているストレス反応といえるでしょう。
適応障害は、きっかけとなる出来事から3か月以内に症状が現れ、6カ月以内に治まるといわれています。
そのため、それ以上症状が続く場合には、うつ病などに移行していたり、ほかの病気を発症している可能性があります。
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