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便秘の原因って何があるの?
便秘の原因はさまざまです。
食生活や運動不足などはもちろん、排便行動や加齢、その他にも薬による副作用や病気によるものもあります。
そして、ストレスもまた便秘の原因の1つです。腸管の機能(便が作られる過程や排便のしくみ)をコントロールする自律神経のバランスが崩れることで起こる便秘のことを「けいれん性便秘」といい、ストレスが原因の便秘もこれに含まれます。
それでは、なぜストレスが便秘を引き起こすのでしょうか?
ストレスと便秘の関係って?
先ほどお話ししたように、ストレスなどが原因となる「けいれん性便秘」は、自律神経のバランスが崩れることで起こります。
自律神経とは、呼吸や循環、消化管、代謝、体温など生命維持に欠かせない機能を調整する神経で、自分の意志とは関係なく働いています。
自律神経には、緊張時に働く「交感神経」とリラックス時に働く「副交感神経」の2つがあり、互いにバランスをとり身体の機能の調節を常におこなっています。
腸管の機能、つまり排便にまつわる一連の流れも自律神経の影響を受けています。交感神経によって腸管の動きはゆっくりになり、便を排泄するための運動(蠕動運動;ぜんどううんどう)も緩やかになります。
反対に、副交感神経の活動で腸管は収縮し、消化管運動の活動が活発化します。
ストレスなどが原因で自律神経のバランスが乱れると、腸管は正常な蠕動運動ができなくなります。腸官がひきつったようにけいれんして、便の通りが悪くなり、便秘になります。これがけいれん性便秘です。
けいれん性便秘では、通常の便とは異なり、ウサギの糞のようなコロコロとした便となります。また、下腹部の痛みもあります。緊張したときやストレスでお腹が痛くなる、下痢になるのも、消化管の動きが自律神経に影響を受けることで起こります。
この、けいれん性便秘の改善のためにはどうすればよいのか、次から見ていきましょう。
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