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執筆:桜 イクミ(管理栄養士)
医療監修:株式会社とらうべ
健康ブームが広がる中、身体の状態を一般的にわかりやすく表す指標として「○○年齢」を用いて判定することが多くあります。
血管年齢、カラダ年齢は、耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?
しかし、これらはそれぞれ何を意味しているのでしょうか?
今回はこの「○○年齢」について、解説していきます。
「血管年齢」とは?
血管年齢は、血管の老化がどの程度進んでいるのかを表します。
血管内に溜まったコレステロールなどの脂質や、高血圧による負荷、加齢などによって血管が老化すると、血管が硬く、狭く、もろくなり、血液がスムーズに流れにくくなる動脈硬化につながります。
つまり、血管年齢は動脈硬化の進行がどの程度進んでいるかを知る指標になります。
血管年齢が低いと、さほど動脈硬化が進んでいないことを示し、血管年齢が高いと、動脈硬化が進んでいることを示します。
測定は病院で受けることができます。
動脈の硬さを調べる「CAVI」という脈波伝播速度検査と、「ABI」という上腕と足首の血圧の比を検査することで、判定されます。
病院での測定は、正確性は高いものの、手間がかかります。
手軽に出す方法として、計算法による血管年齢指標があります。
平均血圧
平均血圧を出し、動脈硬化の進行を測る方法です。
・平均血圧 = 拡張期血圧 +(収縮期血圧-拡張期血圧)÷3
健康な人の平均血圧の目安は90程度です。平均血圧が「110以上」なら要注意です。
脈圧
収縮期血圧と拡張期血圧との差を脈圧と言います。数値が大きくなるほど血管が硬くなっていると考えられます。
・脈圧 = 収縮期血圧(上)- 拡張期血圧(下)
脈圧のボーダーラインとなる目安が「60未満」です。
「65以上」になると、心筋梗塞や脳卒中を発症するリスクが高まります。
血管が老化し、動脈硬化が進行する原因は様々な生活習慣に起因します。
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