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ペットボトル症候群のメカニズム
ヒトは糖質を摂取すると、血糖値が上がります。
すると、身体は膵臓からインスリンを分泌して血糖値を元に戻そうと働きます。インスリンには、ブドウ糖を細胞内に取り込み、エネルギーに変換する働きがあります。
糖質の摂取量が多い状態が続くと、インスリンの働きが間に合わなくなり、ブドウ糖からエネルギーを作り出すことができなくなってしまいます。
すると、身体は脂肪を分解してエネルギーを作り出そうとします。
この過程で肝臓で作られるのがケトン体です。
ケトン体は、脳のエネルギー源となるなど、身体にとって必要な働きをしています。
しかし、同時に体液を酸性に傾かせる作用もがあるため、ケトン体が大量に蓄積されることで、体液のpH(水素イオン濃度)が変わり、さまざまな症状を引き起こしてしまうのです。
清涼飲料水を大量に飲み続けることは、ケトン体の蓄積につながる、ということなのです。
ペットボトル症候群になるとどんな症状が出る?
ペットボトル症候群では、次のような症状が現れます。
のどの渇き、多尿
血糖値が急激に高くなると、その濃度を薄めようと、水分を欲するようになります。そのため、のどが渇くことがあります。
また、このときにさらに水分を摂ることで、多尿の症状も現れます。
だるさ、イライラ
血糖値が急激に上昇し、インスリンが大量に分泌されることで、低血糖状態になることがあります。すると、だるさやイライラなどの症状が現れます。
意識障害
ケトーシス状態が悪化すると、血液や体液がさらに酸性に傾きます。
血液が酸性に傾くと、血液中の赤血球と酸素が結合しにくくなるため、脳や全身に十分な酸素を届けられなくなります。その結果、意識障害が起こります。
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