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過呼吸(過換気症候群)の正しい対策
過換気症候群は心身のストレスが原因であるため、ストレスをためやすい人や先ほど挙げたような疾患(パニック障害、うつ病、自律神経失調症)を持つ人はとくに注意が必要です。
予防法としては、リラックスする時間を持つなど、ストレスを発散することが大切です。
もし、過呼吸が起こってしまった場合は、腹式呼吸をするようにしましょう。発作中はどうしても「吸う」ことを意識しがちですが、「吐く」ことを意識するようにしてください。
過呼吸のときは呼吸が早くなっています。
通常の呼吸は、吸気と呼気の割合が1:2で呼気が長くなります。これに対して過呼吸の時は、呼吸の割合は1:1となり、通常よりも吐く時間が短くなっています。
本人は苦しいので息を吸おうとしますが、ヒトは息を吐かないと吸えないため、息を吐くことを意識して腹式呼吸を行う必要があります。
また、過呼吸の対処法として、かつては口に紙袋を当てて呼吸をする「ペーパーバッグ法」がよく行われていましたが、最近では低酸素状態を招くことが分かってきたため、推奨されていません。
もし、周りに誤った対処法をしている人がいたら、正しい対処法(腹式呼吸)を教えてあげましょう。
【参考】
日本医師会 『過換気症候群とは…』(http://www.med.or.jp/forest/check/kakokyu/01.html)
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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