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ヴィーガン食のデメリット
健康的でダイエットにもよさそうなヴィーガン食。
栄養面でのデメリットはないのでしょうか。
次のようなデメリットが指摘されています。
ビタミンB12が不足しやすい
レバーや魚介類、肉類などに豊富に含まれるビタミンB12には、赤血球の生成を促し、貧血を予防する働きがあります。
ヴィーガンは動物性食品を摂らないので、不足する可能性があります。
ミネラルが不足しやすい
上記と同様に、鉄分などのミネラル不足も心配されますので、ホウレンソウやプルーン、モロヘイヤ、納豆などを積極的に摂取する必要があります。
カルシウムが不足しやすい
肉や魚に多く含まれる鉄や亜鉛、牛乳に多く含まれるカルシウムなどは不足しやすくなります。
代わりに、海藻や豆類、緑黄色野菜、ナッツ類などを積極的に摂る必要があります。
オメガ3系脂肪酸が摂りにくい
青魚に含まれる「オメガ3系脂肪酸」は、血液サラサラ効果や、脳の機能を活性化するといわれています。
植物油では、アマニ油やシソ油などからも、オメガ3系脂肪酸を摂取できます。
これらを積極的に摂ることが望まれます。
また、栄養素以外の観点からは、外食が限られる、人と食事をするときに気をつかう、カロリーが低くお腹が空きやすい・・・などの課題もあるようです。
また、菜食が体質に合わない人もいます。
単に魚や肉を一切食べないという主義なら、それは不健康な食事法といわざるを得ませんが、身体に必要な栄養素を考慮し、きちんと計画的に食事を摂ることこそ、ヴィーガンの姿勢なのでしょう。
ダイエット中や食事制限のある方にとっては、とくにヴィーガン食は参考になるのではないでしょうか。
筆者の所感として、食事だけにとどまらず、エコロジーやライフスタイルといった「生き方」にまで展開するヴィーガンの考え方は、とても興味深いことと感じました。皆さんはいかがでしょうか。
【参考】
・日本ベジタリアン協会(http://www.jpvs.org/)
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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