(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
ミストサウナの効果
ミストサウナとは、一般的な乾式サウナよりも、低温(40~42℃)で高湿度(80~100%)に設定されたサウナ、あるいは、細粒化された水滴を噴射するサウナのことです。
これまでの研究では、ミストサウナは、ドライサウナよりも血圧の変化や体温の上昇が少ないものの、発汗量や皮膚の血流量は多いことがわかっています。
また、温水浴との比較研究でも、ミストサウナの方が血圧の変化が少なく、発汗量や皮膚の血流量が多いことや、入浴により得られる温まり感や爽快感などは温水浴と同等、あるいはそれ以上であることが明らかになっています。
サウナに入るときの注意点
このように、ミストサウナを含め、サウナにはさまざまな効果が認められています。
とはいえ、長い時間入れば効果がたくさん得られる、ということにはなりません。
次のことに注意しましょう。
長時間入らない
とくに乾式サウナは、90~100℃に設定されている装置もあります。
脱水症状などを防ぐためにも、5分、長くても10分程度で出るようにしましょう。
冷たすぎる水風呂に気をつける
サウナの後に水風呂に入る場合は、あまりにも冷たすぎると一気に血圧が上がり心臓に負担がかかります。
冷たすぎる水風呂ではなく、ぬるま湯(30℃程度)につかるようにしましょう。
水分をしっかり補給する
サウナに入ると、大量に発汗しますから、当然身体は水分不足に陥ります。
サウナ後はしっかり水分を補給しましょう。
なお、ビールなどのアルコール類は、利尿作用によりかえって水分不足になります。
脱水症状のリスクがありますで、大量に飲むのは控えてください。
持病があるときは医師に相談する
サウナの健康効果を知って「ぜひ試してみたい」と思われた方もいるでしょう。
ただし、持病がある場合は、悪化させる可能性があります。
サウナを利用する前に、かならず医師にご相談ください。
また、たとえ持病がなくても、サウナ中に不調を感じたら、すぐに出るようにしましょう。
くれぐれも我慢くらべなどをしてはいけません。
ご自身の健康と安全を第一に考えて、サウナを有効に取り入れましょう。
【参考】
・和温療法研究所(http://www.waon-therapy.com/index.html)
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
スポンサーリンク