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栄養ドリンクの分類
栄養ドリンクはその含有成分により、大きくわけて4つに分類されます。
(1)第2類医薬品
臨床試験の成績によって国に承認されていて、医学的にその効果が見込める栄養ドリンクといえます。
市販薬として、生薬や一定値以上のカフェインが含まれている栄養ドリンクです。
一方で、「副作用」「相互作用」(食べあわせ・飲みあわせ)への注意が必要です。
よって、第2類の栄養ドリンクは、薬剤師か登録販売者を通して販売されており、購入場所も限られます。
(2)第3類医薬品
第2類の栄養ドリンクと同様に、医学的にその効果が見込める栄養ドリンクです。
第2類との違いは「副作用」「相互作用」のリスクです。
第3類の方がリスクの低い成分(主にビタミン類)で作られています。
こちらも、薬剤師か登録販売者を通しての販売が必要で、購入場所も限られます。
ただし、薬剤師または登録販売者の管理・指導下であれば、店舗で一般従事者による販売も可能になりました。
(3)医薬部外品
副作用のリスクが最も低い栄養ドリンクです。
効果は医薬品に比べ緩やかですが、安全性は高いです。
医薬品と異なり販売に規制はなく、スーパーやコンビニ、売店など薬局以外でも購入できます。
(4)清涼飲料水
いまやすっかり定着したエナジードリンクはこれに分類されます。
効果は医学的に認められていないため、商品に効果効能を表示することはできません。
誤った摂取法でない限り、副作用はほとんどありません。
清涼飲料水という表示の栄養ドリンクは、原材料として食品および食品添加物のみを含んでいます。
栄養ドリンクの選び方
価格の差は、効果のレベルを表すものではなく、含有する成分の質や量によって異なります。
たとえば、医薬部外品がローヤルゼリーのように高価な成分を多く含めば、医薬品より高くなることもあるのです。
また、カフェインや生薬の効果は、個人差が大きいため一概に順位はつけられません。
効果と価格の関係を読み取るのはなかなか難しいのですが、選ぶときのコツはあるのでしょうか。
まず、繰り返しになりますが、どのような効果を期待するのか目的を明確にしましょう。
次に、効果を得たい緊急性の高さにより、医薬品にするか医薬品以外にするか検討します。
(※日常的に利用する場合は、副作用の少ない医薬品以外のものをおすすめします)
そして、長い目で見て最善の策といえるのは、やはり種類を試し自分の体質に合う定番を決めておくことです。
実際に効果を感じられたのか、副作用はなかったかなど、自分の身体の反応をしっかりと観察しておきましょう。
ただし、栄養ドリンクはいざという時に頼るもの、頼りすぎは禁物です。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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