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仕事や勉強、スポーツなどで必要な 集中力をあげる栄養素 にはどんなものがあるのでしょうか?
ここぞというときに集中して能力をフルに発揮できれば、良い結果が出るはずなのに、気合いを入れすぎたり、逆に気が散ったり……。
そんなこと、思い当たる人も少なくないでしょう。では、集中力を高めると言われる栄養素やそれを含む食品、今回はテアニンとGABAについて見ていきましょう。
カフェインなどが多く入っているエナジードリンクが、しんどさを乗り越えたい!という働く若者のニーズなどをつかみ、売れているといいます。
ところが、1980年代のバブル期に「24時間戦えますか」のキャッチフレーズでヒットしたエナジードリンクの「リゲイン」が、新たに「テアニン」と呼ばれるアミノ酸の一種の含有量を増量し、「集中リゲイン」としてリニューアルするなど、「集中」というキーワードが再注目。でもテアニンっていったいどんなものなの?
集中力をあげる栄養素 :どれだけすごい? 本当のテアニンの実力
テアニンはお茶に含まれる旨味成分。このテアニンは、脳の神経伝達物質で記憶や学習など非常に重要な脳の機能に関与しているドーパミンやセロトニンの濃度を変化させ、記憶力や集中力を高めるとされます。
テアニンが脳内で興奮性神経伝達物質として機能しているグルタミン酸によく似ていることから、テアニンも何らかの生理作用があるのではないかと考えられました。そして、研究により、テアニン摂取によりドーパミンが顕著に増加することがわかったのです。
また、テアニンには、リラックスを助ける作用があることがわかっています。テアニンのリラックス効果の影響で、緊張が和らいだりプレッシャーから解放されることが集中力の向上につながると考えられます。テアニンを溶かした水を飲んでもらい、その前後の脳波の変動を測定した研究(※1)で、単なる水の摂取時にはα波が観察されませんでしたが、テアニン摂取の場合は40分ほど後にα波の顕著な出現が観察されたのです。
このことから、イライラした精神を落ち着かせる作用があるのではないかと考えられました。そして、女性の月経前症候群(月経前にイライラしたり、集中力が低下したり、頭痛や腹痛といった症状が起こるもの)を対象にした実験では、精神的な愁訴だけでなく、身体的な痛みといったその他の症状に対しても改善効果を示しました。
一般的に食品として扱うものでテアニンを含むのは茶葉だけです。集中したいとき、リラックスしたいときには、緑茶、ウーロン茶、紅茶など、自分の好きなお茶を30~40分前に飲むのが効果的です。
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