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執筆:山本 ともよ(管理栄養士)
薬膳の世界には「同物同治(どうぶつどうち)」という言葉があります。これは「身体の弱っている部分を治すには、不調の場所と同じものを食べるといい」という考え方です。
例えば「肝臓の調子が悪いときにはレバー」を、「目が疲れている時には魚の眼肉」を食べるといったことです。
現代の栄養学的に見て、これは本当なのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
薬膳とは
「薬膳」とは中国医学の理論を基に、生薬や各種の食材を用いて作られる料理です。疾患の予防・治療・回復のほか、健康増進、滋養強壮などを目的としています。
同物同治は薬膳の考え方のひとつで、例えば、肝臓の調子が悪いときには牛や豚、鶏などのレバー、胃腸の調子が悪いときにはミノやハチノス、腎臓の調子が悪いときにはマメ(腎臓)を使った料理を食すというものなのです。
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