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食事と肥満の関係を考えるとき、何をどれくらい食べるかの他に、それを、いつ食べるのかが問題になります。1日の中で自由な時間に食べた場合と、決められた時間の範囲内で食べた場合で違いは出るのでしょうか。マウスによる実験結果から人間の 食事の時間 に考えてみましょう。
マウスを使った実験とは
羽鳥恵博士をはじめとする米国ソーク研究所の研究グループは、マウスを使い、食事のタイミングがどのような影響を与えるのかを調べました。比較を行ったのは、次の4つの条件下においたマウスです。
1)通常食を夜の8時間に限って摂取するマウス
2)通常食を自由な時間で摂取するマウス
3)高脂肪食を夜の8時間に限って摂取するマウス
4)高脂肪食を自由な時間で摂取するマウス
3)と4)については、時間制限の有無のみが異なり、摂取する食事の量は同じでした。なお、 食事の時間 が夜に設定されているのは、マウスが夜行性で通常夜に食べる習性があるためです。この実験において、「夜は食事をするのによくない時間」ではなく、「マウスが普段通りに食事をする時間」に合わせていると考えてください。
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