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執筆者:井上愛子(保健師)
監修医:坂本忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ)
「喉がイガイガするな」「喉に違和感があるな」と思ったとき、まず真っ先に風邪を疑う人は多いかと思います。でもその「イガイガ」、精神的なストレスが原因かもしれません。
なぜストレスが原因で喉が影響を受けるのでしょうか?
そのメカニズムと治療法をご紹介しましょう。
喉のイガイガの原因は「咽喉頭異常感」
人によって違いはありますが、一般的に、喉の違和感について、圧迫感がある、イガイガする、ヒリヒリする、ザラザラする、刺すような痛みがある、球が上がったり下がったりする様な感じがある、などと表現されることが多いようです。このような喉の違和感や不快感を総称したもの「咽喉頭異常感」と言います。
「咽喉頭異常感」の原因としては、喉や口、頸部などの局所的な疾患によるもの、更年期障害や内分泌異常などの全身的な疾患によるもの、そしてうつ病や自律神経失調症などのストレスによるものが考えられます。この原因となる疾患を特定するために、病院では、問診、視診、触診、採血、頸部超音波検査、頸部CT・MRI、胃内視鏡検査(胃カメラ)など、さまざまな検査が行われます。
検査結果によって原因となる疾患が分かると、それに応じた治療が行われます。しかし、なかには原因となる疾患が見つからない人もいます。そのようなはっきりとした疾患が特定されない場合、「咽喉頭異常感症」という病名がつけられ、ヒステリー球とも呼ばれていますが、精神的なストレスによる可能性が疑われます。
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