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執筆:井上 愛子(保健師・看護師)
パソコンやスマートフォンが普及し、作業中に前傾姿勢をとることが増えてきました。
前傾姿勢をとることで問題となっているのが、「ストレートネック」と呼ばれる状態。これが原因でさまざまな不調を引き起こす人が増えています。
今回はこのストレートネックについて、どういった状態を指すのか、その対策もあわせて詳しくご紹介いたします。
ストレートネックはどういう状態?
人はまっすぐに立った時に、背骨から頭までS字を描くような形をしています。
具体的には、首で前に湾曲、背骨で後ろに湾曲、また腰で前に湾曲、そして骨盤あたりで軽く前傾になることでS字が作られています。
正常な首には30~40度の前湾角度があります。ところが、ストレートネックの状態になると、その角度が30度以下になってしまいます。病院でレントゲンやMRIをとると、首がまっすぐになった状態に見えます。
ストレートネックを引き起こす例として、冒頭ではスマートフォンやパソコン作業をご紹介しました。
ただ、ほかにも前傾姿勢をとる作業は私たちの生活に隠れています。たとえば、読書や手芸などの趣味でも、長時間前かがみの姿勢をとることがありますよね。このような作業が原因となってさまざまな不調を引き起こしている人もいます。
ストレートネックは、老若男女問わず、多く見られます。
とくに最近では、子どもの間でも増えてきていて、全世代で注意が必要な問題です。
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