(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
広辞苑によると、「ツイている」とは「運がよい、ラッキー」の意味で、「付く」というコトバに由来するそうです。
そして、「付く」には「憑く=とりつく」「感染する」など悪い意味もありますが、「気が付く」のように、「何か良いものが自分のところにやって来る」というニュアンスが込められています。
今回はこの「ツイている、ツイていない」を考えてみようと思います。
思わぬプレゼント:幸運の3つの要因
予期していなかったのに誰かから贈り物やお金をもらったとき、現金な私たちは、背後に悪意の動機がないことがわかると、ほとんど例外なく「ラッキー!」と感じることでしょう。たとえば、宝くじに当たるなどは象徴的な経験かもしれませんね。
端的にいって「ラッキー!」には3つの要素があるでしょう。「利益=得をした」と「偶然」と「少数」の3つです。
第1の「利益」については必ずしも金銭的なものばかりとはかぎりません。たとえば「治らないといわれた病気が治った」などがあげられます。利益といっても「主観的利益観」とでもいった方が適切なのかもしれません。反対に、損失(感)なら「不運=アンラッキー」です。
第2の「偶然」は意外性です。計画を立て目標達成をして、時間と労力をかけて努力をした結果として利益が出たのなら、「当然」のことなのであって「ラッキー!」とは感じないでしょう。
想定外で、予測できなかった何かが、結果としての利益に影響を及ぼしていることを感じているのです。まさに「運が自分に味方をしてくれた」わけです。
第3の「少数」も「幸運」には欠かせない要素でしょう。
大多数の人が恩恵を得たのなら、「よかったね」とは感じるかもしれませんが、「ラッキー!」と感じるでしょうか。たとえば、政府の税金の特別還付を「ツキが来た!」と喜ぶ人はどれくらいいるでしょう。ほっと胸をなでおろすのが大多数なのではないでしょうか。
スポンサーリンク