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執筆:山本 ともよ(管理栄養士)
医療監修:株式会社とらうべ
「ダイエットをしよう!」と思い立ったときに、まずは食事を減らすという方も多いでしょう。
しかし、効率よく脂肪を燃やすためには、動くことと同時に「食べる」ことが大切です。
今回は、脂肪燃焼の効果を高める食品や食べ合わせについてご紹介します。
気になる脂肪を効率よく減らしたい方は必見です!
脂肪燃焼のメカニズム
脂肪燃焼には、食事で摂った脂肪となる栄養素がエネルギー源として燃焼される場合と、体内に蓄積している脂肪が分解され燃焼される場合とがあります。
それぞれのメカニズムを説明します。
1.食事で摂った脂肪となる栄養素がエネルギー源として燃焼される場合
体内にとりこまれた炭水化物、脂質、たんぱく質が分解されてブドウ糖と脂肪酸に変わり、それらが脂肪に合成されます。
その際に、脂肪が合成されるばかりでなく、エネルギー源として消費も同時に行われています。
この代謝経路には、エネルギー源となる栄養素のほかにビタミンB1、B2、B6、B12、パントテン酸、ナイアシン、ビオチン、Lカルニチンなどの栄養素が必要です。
2.体内に蓄積している脂肪が分解され燃焼される場合
脂肪細胞に蓄積されている脂肪は、運動による消費エネルギーの増加や、食事制限による摂取エネルギーの減少によって、生命の維持に必要となったエネルギー源として使われます。
このしくみに深くかかわっているのが血糖値。
食事によって血糖値が上昇すると、膵臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。
インスリンは、血糖値を下げるために、血液中の糖分を細胞内へ取り込む働きがあります。
また、インスリンは食事によって取り込まれた糖を優先的にエネルギーにし、余った分は脂肪として蓄えるように働きます。
つまり、インスリンの分泌量が多いほど、身体に蓄積された脂肪は燃焼されにくくなります。
さらに、摂取したエネルギー源も脂肪として蓄積されやすくなります。ですから、効率よく脂肪を燃焼するためにはインスリンの過剰分泌を防ぐことが大切なのです。
また、運動や空腹で血糖値が下がると、「グルカゴン」というホルモンが分泌されます。
グルカゴンは、脂肪細胞からエネルギーを取り出し、血糖値を一定に保つよう働きます。
グルカゴンの刺激で脂肪分解酵素である「リパーゼ」が刺激されると、脂肪が分解され、エネルギーとして利用されます。
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