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妊娠初期に知っておきたい情報とは?

妊娠初期の身体の変化 はママの身体に顕著に表れます。妊娠初期とは、妊娠周期の4週0日(妊娠2か月)から、15週6日(妊娠4か月)の時期をさします。この頃に見られる、ママの身体の変化を見てみましょう。

 

妊娠初期の身体の変化 :熱っぽい、眠気が強い

よく見られる症状の1つが、熱っぽい、だるい、眠気が強い、といった症状です。 卵子と精子が受精すると、子宮の内側の膜(子宮内膜)をさらにフカフカのお布団のように厚くし、受精卵が落ち着く(着床)することを助けようと、ママの身体の中では黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えます。このホルモンは妊娠していなくても、排卵後から月経前まで分泌量が増えるホルモンで、体温を上げる作用があります。
基礎体温を付けていると、排卵日(と思われる日)からは、高温期が続きますよね?妊娠が成立していると、この高温期が続くこととなり、何となく熱っぽい感じがするのです。 また同じように、だるさや眠気が強いという症状も、月経前に感じることがあると思います。風邪の始まりのように思うかもしれませんが、女性の場合はホルモンの影響によってもこういった症状がみられます。咳や鼻水が出ないのに微熱が続く時は、妊娠の可能性を考えておきましょう。

 

妊娠初期の身体の変化 :食欲の異常

もう1つよく見られる症状として、食欲の異常、嗜好の変化、という症状もあります。食欲が急に増す人、逆に食欲がなくなる人もいるでしょう。
嗜好の変化として、急に酸っぱいものが食べたくなったり、今まで好きだった食事がおいしそうに感じなかったり、急に肉ばかり食べたくなったり。これは、妊娠の成立と同時に、つわりの初期症状がスタートしているのかもしれません。もちろん人によってつわりの症状も様々ですし、その強さや始まる時期も違います。
しかしこれらのような食欲や嗜好の変化、あるいは胃痛や胸やけといった、いつもとは違う症状が見られるようになったら、妊娠の可能性を考えて行動しましょう。

 

妊娠初期の身体の変化 :月経の遅れ

妊娠が成立していると、次の排卵は起こりませんので、月経も始まりません。前述のような症状が全くなくても、月経の遅れで妊娠に気付く人も多いと思います。月経は、それまで周期的にきちんと来ている人であれば、およそ1週間から10日くらいで妊娠が分かることもあります。月経周期が乱れがちな人でも、予定日から2週間~3週間遅れた場合は、妊娠の確立がかなり高くなると考えて良いでしょう。
ところで、妊娠が成立した受精卵が子宮内膜に落ち着く(着床)時、子宮内膜の小さな血管が傷つき、少量ですが出血することもあります。これを月経様出血、あるいは着床時出血と呼びます。それまでの月経よりも出血量が少ない、日数が短かったなど、いつもと違う変化が見られる時は、妊娠している可能性も考えておきましょう。

 

妊娠初期の身体の変化 :妊娠判明後の夫婦生活

妊娠が判明すると、身体を休めたり、赤ちゃんへの影響を考えて、夫婦生活を持たなくなることが多いようです。しかし、夫婦生活が赤ちゃんや妊娠経過に影響を与えるのは、ママの安静が必要な時、切迫流産や切迫早産の危険がある時、不正な出血がある時、前置胎盤や低置胎盤など胎盤の位置が適していない時、出産間近で破水している時などです。妊娠の経過が順調で、医師から特に安静の指示がない時は、夫婦生活があっても特に問題はないとされています。
しかし、精液の中には、子宮を収縮させたり、子宮頸管を柔らかくする化学物質が含まれていますので、コンドームを着けることが望ましいでしょう。また、妊娠中は抵抗力が弱くなり、感染する可能性が高くなりますのでコンドームは必須といえます。
※妊娠超初期についての詳細は妊娠超初期 とは:症状、生理と着床出血、注意すべきこと をご覧ください。

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