Mocosuku(もこすく)
  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

腸に関わる様々な話題をご紹介

腸内洗浄の効果 をご存知ですか。ダイエットにも美容にもいいと話題の「腸内洗浄」。文字通り、温水や洗浄液を腸内に注入して洗浄するもので、一度体験してみたいという人もいるのではないでしょうか。

「宿便」ってよく聞くけど?

実は、腸内洗浄の効果はよくわかっていない部分もたくさんあります。よく「こびりついた宿便が取れる」といううたい文句がありますが、そもそも医学用語に「宿便」という言葉はありません。腸内の壁(腸壁)は新陳代謝して日々はがれ落ちているものなので、「便が腸の壁にこびりつく」などということはあり得ないとされているからです。 ただし、便秘の人の便を洗い流す効果はあります。また、専用の液を腸内に入れて刺激することで、腸が活性化することも期待できるようです。

腸内洗浄の効果

最近では医療器機認定を受けた「腸内洗浄キット」が通販などで手軽に購入できます。しかし、腸内洗浄は本来、専門的な知識を持っている医師の判断と指示で、衛生的にも万全な状態で行なわれていたもの。正しく行わないと効果が得られないばかりか、ヘタをすると肛門や腸を傷つけてしまうこともあります。試したい人は、まずは専門のクリニックに相談するのがベストです。なお、多くの場合は女性専門のクリニックや、クリニックに併設されているサロン、エステサロンなどにコースが設定されています。しかも「腸内洗浄」ではなく「コロンセラピー」という名称にしているところが多いようです。

カウンセリングなども入れて1時間程度で終了

1回にかかる施術時間は、カウンセリングや着替えも入れてだいたい30分〜1時間程度が一般的。費用は1〜2万円程度ですが、エステ系サロンかクリニック系サロンかによって変わってきます。ただし、一度受けるだけでOKというところはすくなく、ほとんどのサロンでは「効果を持続させたいなら定期的に受けてください」と言われるようです。

自分の身体を見直すきっかけにしてみよう

腸内洗浄をした後は、「悪玉菌がなくなっているのはもちろんだが善玉菌もなくなっている」というのが通説になっています。ですから、サロンの多くは「施術後は油っぽい食事や糖分の多い食事・飲み物は控えて、乳酸菌を多く取りましょう」と指導します。実際に施術を受けた人に聞くと、「せっかく洗浄したんだから食べ物に気をつけようという気持ちになった」「発酵製品を積極的に取るようになった」という意見も。冒頭にも書いたように腸内洗浄の効果には不透明な部分が多いですが、でもそれをきっかけに食生活や排便のリズムについて考えるようになるなら、それもひとつのメリットといえるでしょう。「何をやっても便秘が治らない」という人は、自分の身体を見直すきっかけとして試すのもいいかもしれません。

【腸】

長くツライ便秘… 便秘薬に頼っても大丈夫?

長くツライ便秘… 便秘薬に頼っても大丈夫?

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ つらい便秘が長引くときは、セルフメディケーション(※)として便秘薬を使う方法もあります。 セルフメディケーションを取り入れる際は「どの...

2018/03/26 18:30掲載

見ないで流すと損をする? 色や形などで健康状態を今日からチェック

見ないで流すと損をする? 色や形などで健康状態を今日からチェック

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ もし、今お食事中でしたら、すみません。しかしカラダにとっての大切なお話を一つ。 それはトイレにまつわるお話。 当たり前の...

2018/02/21 18:30掲載

あ、ゲップが出ちゃう! ゲップを抑える方法はある?

あ、ゲップが出ちゃう! ゲップを抑える方法はある?

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 人前でゲップをするのはマナー違反といわれます。 おならも同様ですが、欧米ではゲップの方がマナー違反の度合いが高いとされています。 ...

2018/02/11 18:30掲載

「乳酸菌」と「ビフィズス菌」は同じ菌? なにが違うの?

「乳酸菌」と「ビフィズス菌」は同じ菌? なにが違うの?

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 腸内環境を健康に保つ「善玉菌」の代表格といえば、乳酸菌とビフィズス菌でしょう。 どちらもヨーグルトなどのパッケージでよく目にしますし、...

2018/02/07 18:30掲載

スポンサーリンク

健康と病気

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...