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スピードスケートのトレーニング法がきっかけ
田畑教授が注目したのは、90年代にスピードスケートのナショナルチームを率いた入沢孝一氏のトレーニング方法でした。
入沢氏は以前からインターバルトレーニングを取り入れていましたが、なぜ効果があるのかについてはわかっていませんでした。そこで田畑教授は入沢式インターバルトレーニングの研究を開始し、1996年の研究で次のことを証明しました。
「高強度の運動20秒と休息10秒×8セットのインターバルトレーニングを週3回・6週間行うことにより、持久力を示す有酸素性エネルギー(最大酸素摂取量)が10%、中距離の能力を示す無酸素性のエネルギー(酸素借)が30%改善する」
トップアスリートの手法からフィットネスへの展開
タバタ式トレーニング を正しく行うと、トップアスリートでも10分近く立てなくなるほどの疲労が襲います。
このことから、田畑教授は当初、モチベーションの高い競技選手しか行わないだろうと考えていたようです。しかし海外のフィットネス業界がこれに目をつけました。
Universal Pictures International Entertainment社は2013年に英国で、15年に米国でタバタ式トレーニングに関するDVDを発売。そして、英国最大のフィットネスクラブチェーン「Fitness First」をはじめ、「最も効率の良いトレーニング方法」として世界に広がったのです。
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