(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
年末年始は忘年会や新年会も多く、お酒をたくさん飲む人もいるでしょう。なかにはアルコールによる脂肪肝を心配している人もいるかもしれません。とはいえ、脂肪肝は必ずしも、お酒を飲む人だけが対象ではありません。お酒を飲まない人や、飲めない人も注意が必要です。
非アルコール性脂肝とは
肝臓では脂肪酸から中性脂肪をつくり、エネルギーとして必要とされる分を放出しています。このとき、使うエネルギーよりもつくられた「中性脂肪」のほうが多いと、肝細胞には脂肪がどんどんたまってしまいます。中性脂肪が蓄積し、肝細胞のうち30%以上が脂肪化している状態を「脂肪肝」といいます。
この脂肪肝の程度が進むと肝臓に炎症が起こり、肝細胞が壊されて機能しなくなることがあり、これを「脂肪性肝炎」と呼びます。これは肝硬変の前段階といわれる、非常に危険な状態です。一般にアルコールを摂取することで脂肪肝ができると思われがちですが、アルコールをまったく飲まない人にも脂肪肝が増えています。これが、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)です。
スポンサーリンク