(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
眠気を緩和するもう一つの方法
カフェインの効果も上手に活用しましょう。カフェインには、疲労解消や集中力アップ、大脳皮質を刺激して眠気を和らげてくれる効果があります。ただ、飲んだらすぐに効くわけではなく、効果が出るまでには30~60分程度はかかるといわれています。
仮眠後にすっきり目覚めたい場合には、仮眠の直前にカフェインをとると、ちょうど起きた頃にカフェインの効果も出始めるので、よりすっきりと目覚めることができるでしょう。
カフェイン摂取の注意点
カフェインの効果は、日ごろカフェインを摂取していない人には効果が敏感に出ますが、毎日たくさん摂っていると、身体が慣れてしまい、あまり効果が出なくなってしまいます。また、カフェインの摂りすぎは中毒症状を起こすこともあるため、一日の摂取量には注意が必要です。
成人で1日あたり100~300mgを目安とし、体格が良い場合でも400mgまでにとどめることがおすすめです。コーヒー1杯あたりに約30~100mgのカフェインが含まれていますが、コーヒーもドリップタイプ、缶コーヒーなど、それぞれ含有量が異なります。
眠気対策ドリンクにはコーヒーよりもカフェインが含まれていることが多いので、上手に活用すれば眠気を緩和することができます。また、市販薬でカフェインを摂取するための錠剤も販売されています。一日の容量、方法を守って使用するのであれば、それも有効でしょう。
危険なカフェイン中毒とは?
眠気を覚ましたいからと、眠気対策ドリンクや市販のカフェインの錠剤を飲み、コーヒーを1日3杯も飲むと、カフェインの摂りすぎになってしまう可能性があります。
中毒症状としては、動悸や胸やけ、頭痛、口渇感、不安・焦燥感などの症状が出ることもあります。また、多量摂取した場合には急性中毒で死に至ることもあります。
眠気を緩和したいからといって、くれぐれもカフェインの摂り過ぎには注意しましょう。
1日3食バランスの良い食事を食べ、ゆっくりとお風呂につかり、寝る前には軽くストレッチをするなど、心身ともにリラックスさせることで、ぐっすりと深い眠りにつくことができます。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
スポンサーリンク