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血管が硬くなる原因は?
血管が硬くなるのには、2つの理由があります。
ひとつは血管自体はしなやかでも、血圧の上昇やストレス、喫煙などで、血管がキュッと縮んで硬くなった状態です。
ふたつめは、加齢や生活習慣の乱れからくる高血圧や高血糖、高コレステロール状態が続くことで動脈硬化が進み、血管そのものが老化して硬くなっている状態です。
いずれも一時的な負荷が積み重なると、血管自体の老化につながります。年齢に関わらず、できるだけ早いうちからケアをすることが重要なのです。
血管年齢の若返りを実現する食事法
1.血管にいい食材を積極的に食べる
青魚
動脈硬化の原因となる中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす、DHAやEPAが豊富に含まれています。
くるみなどナッツ類・えごま油
血管の柔軟性や修復に必要な栄養素「αーリノレン酸」が豊富に含まれています。α-リノレン酸は、体内でDHAなど脳を活性化する成分に変化して、認知症予防にも効果的といわれています。
葉物野菜
血管を傷つけて老化させる「ホモシステイン」という物質を取り除く作用がある葉酸が豊富に含まれています。葉酸は字のごとく、ほうれん草、小松菜、菜の花など葉物野菜、その他、ブロッコリー、アスパラ、枝豆、アボカドなど緑の植物に豊富です。
2.野菜から食べる
動脈硬化を進行させる原因には、コレステロールの増加と血糖値の増加が挙げられます。野菜に含まれる食物繊維には、コレステロールが小腸から吸収されるのを抑える働きと、腸管での糖質の吸収を抑える働きがあり、この2つの働きが動脈硬化を防いでくれます。
糖質や脂質より先に野菜を摂ることで、その効果がより高まります。
3.「お腹いっぱいになる前で満足」の感覚を身につける
いつもついつい食べ過ぎてしまう、という人は、消費し切れないカロリーが内臓脂肪として蓄積されていきます。これは動脈硬化を引き起こす原因となります。
また「1」で挙げた食材もそうですが、カロリー控えめで身体にいいといわれる食品や、特定の栄養を強化した機能性食品なども、食べ過ぎるのは禁物です。カロリーオーバーや塩分過多、栄養バランスの乱れにつながります。
「腹八分目に医者いらず」ということわざが示すとおり、「お腹いっぱいになる前で満足」の感覚を身体に染み込ませておくことが大切です。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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