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起きて座っているだけでも筋肉は使われている!
骨格筋は、身体を動かすだけでなく姿勢を保持する時にも使われています。そのため、起きている、座っているだけでも筋肉を使っています。
日々の生活動作でも、姿勢を保持するために筋肉は使います。しかし、入院によって寝ている時間が長くなるほど、筋肉は使われなくなります。
絶対安静で、筋肉の伸び縮みが全く行われない場合、1週間で10~15%の筋力低下がおこります。さらに、3~5週間では、約50%に低下するともいわれています。
また、絶対安静でなくとも、立つこと、歩くことによって体重の負荷が足の筋肉に大きくかかり、身体の中で一番大きな筋肉である太ももの筋肉が使われます。
しかし、入院が長期化することで、これらの動作が少なると、足の筋肉量が減り、体重の大幅な減少につながるのです。
筋力低下・体重の減少を防ぐには身体を動かすことが必要となります。しかし、病状、治療によっては安静が必要なこともあるため、一概に身体を動かすことは推奨できません。
筋肉は動かすことで増えていきます。
ですから、あせらず病状に応じて身体を動かしていくようにしましょう。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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