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羨望への対処
羨望も嫉妬も、比較的強い、持続的な感情である場合が多いでしょう。嫉妬深い人は粘着質でくどいかもしれません。
羨望や嫉妬に取り込まれてしまうと冷静を欠いてしまうこともしばしばあるのが難儀なところです。ですから、対処法といっても「そんなの無理だよ!」と思われるのを覚悟して、いくつか挙げてみましょう。
相手を攻撃するのはやめよう
羨望が強くて持続している時、それに耐えかねて相手への攻撃へと行動化(アクト・アウト)したくなる衝動に駆られることもあるでしょう。でも、やめましょう。
非現実的な認知を正そう
現実的な羨望は、相手が優れているとか魅力的といった、それなりの現実・事実があるわけですが、勝手な思い込みから羨望している場合は、何より「現実を見つめる」ことから始めなくてはいけません。
比較するのはやめよう
相手と自分を比較して羨望する場合、その背後に自分へ自信のなさがあることを先述しました。この場合、自己中心的な自己愛(selfish)ではなくて、自分を慈しむ自愛(self love)が、羨望や嫉妬に燃える自分を救ってくれるでしょう。
自分の気もちに負けないようにしよう
羨望や嫉妬といった強い感情は、振り回されたり、現実が見えなくなったりする質の悪い状態に自分を追い込みます。しかも、すぐには解き放たれないことも多々あります。
ですから、そんな情念に負けないで、じっと耐えて、時が感情をやわらげてくれるのを待たなければいけないこともあるでしょう。
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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