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内臓脂肪の特徴
一方で内臓脂肪は、内臓の周りにつくので、身体の外から触れることはできません。そのため、おおよその量を知るためにはCT(Computed Tomography、コンピューター断層撮影法)を撮る必要があります。
また、内臓脂肪型の肥満はお腹周りに脂肪がつくため、お腹がでっぱったような体型になりやすく「リンゴ型肥満」とも呼ばれます。
「メタボリックシンドローム=内臓脂肪肥満」という言葉が聞かれるように、内臓脂肪の増加は、糖尿病や脂質異常症、高血圧症などの生活習慣病を悪化させることが明らかになっていて、健康にも大きな影響を与えるため要注意です。
また、一見痩せているように見える人にも、内臓脂肪が多くついていることがあります。さらに、男性はホルモンの影響でとくにつきやすいという特徴があります。
気になる脂肪に合わせたダイエット方法が大切
脂肪は身体にとって必要なものです。
しかし過度につきすぎると、見た目を気にすることになったり健康にも支障を来す可能性があります。
身体に溜まっていく脂肪は、貯蓄になぞらえて、内臓脂肪は普通預金、皮下脂肪は定期預金、とたとえられます。内臓脂肪は、普通預金のようにすぐたまり、また生活を少し見直すと、比較的簡単に落とすことができます。
一方、皮下脂肪は使う頻度が少ない定期預金のように、たまってしまうと落とすことが簡単ではありません。
どちらを落とすにも、基本的な食事と運動の見直しは欠かせませんが、内臓脂肪が気になる場合は、まず食べ過ぎ・飲み過ぎの生活を改善するだけでも、一定の効果が得られるでしょう。
痩せるためには、まず自分の脂肪は、どちらのタイプかを把握することが大切です。その上で、特徴に合ったダイエット方法を取り入れるようにしましょう。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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