女性はもっと太るべき? 「痩せすぎ」が招くリスク

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女性はもっと太るべき? 「痩せすぎ」が招くリスク

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低出生体重児のリスク

母体が痩せすぎている場合、妊娠時に必要な栄養が十分に確保されません。そして、早産でないにも関わらず、低出生体重児(2500g未満)のリスクが2倍になるといわれています。
 
また、適正体重で生まれた子どもと比較して、成人してから生活習慣病のリスクが6倍になるともいわれています。
 
 

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)のリスク

「骨粗鬆症」とは、長年の生活習慣などにより骨密度が低下し、骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。骨は18歳ごろをピークに、年をとるごとに骨密度は少しずつ減っていきます。
 
無理なダイエットや栄養不足によって、骨をつくるためのホルモンやカルシウムが不足し骨密度は低下してしまいます。
 
とくに女性は、閉経後に女性ホルモンの分泌の変化から骨密度が一段と低下します。加齢とともに骨粗鬆症のリスクを高めることにつながります。
 
 

糖尿病のリスク

糖尿病ときくと、食べ過ぎ、太っていることでなるイメージを持つ人が多いでしょう。
 
ところが日本人は、欧米人に比べて血糖値を下げるインスリン分泌能力が低いため、太っていなくても糖尿病になりやすく、痩せていても糖尿病になるリスクを持っています。
 
痩せるための無理なダイエットでのバランスの悪い食事、欠食といった不規則な食生活がインスリンを分泌する膵臓へ負担をかけます。そして、インスリン分泌機能が低下し、糖尿病になりやすくなるのです。

 
 
このように痩せすぎは身体と健康にさまざまな影響を及ぼします。
 
とくに若い女性は、「痩せている=理想的な体型」というイメージを持つことが多いかと思います。しかし、痩せすぎや、無理なダイエットや極端な食事制限によって体重を減らすことは、今の健康、そして将来の健康に大きな影響を与えるのです。
 
痩せすぎによる健康障害や不調を防ぐためにも、自分の適正体重を知り、健康的な身体を目指すようにしましょう。

 
 

<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン

 

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

 

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