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熟眠障害のとき身体で何が起こっているの?
熟眠障害が起きるとき、身体や脳では何が起こっているのでしょうか。
これについては、二つのことが指摘されています。
ひとつは、睡眠の質が悪くなっていること。これには、「ノンレム睡眠」という、いわゆる深い眠りが現れなくなってしまうことが挙げられます。
脳も身体もスリープ状態になる「ノンレム睡眠」。
通常は、入眠直後の3時間くらいがもっとも深くなり、時間が経つにつれて浅い睡眠が多くなって覚醒に至ります。
熟眠障害の場合、深いノンレム睡眠なしに目覚めるので、「寝た気がしない」という事態になってしまうということです。
もう一つは、体内時計と光によって分泌を左右される睡眠ホルモン「メラトニン」が不足すること。
このため、睡眠の質が悪くなっていることが挙げられます。
さらに、メラトニンの分泌時間は太陽の光を浴びるタイミングと関連するので、夜勤などの理由でメラトニンの分泌タイミングが不適切になって、熟眠障害をきたしている場合もあるそうです。
熟眠障害のさまざまな原因
熟眠障害が起きる原因として、次のようなことが挙げられています。
加齢
高齢化することで、メラトニンの分泌量が減少し、睡眠の質が低下して熟眠障害となる
ストレス
ストレスは緊張状態を創り出すので、睡眠よりも覚醒を促し、睡眠の質を下げてしまう
飲酒
アルコールは「寝酒」のように、睡眠導入効果があるといわれる。確かに入眠作用はあるものの、むしろ今では、睡眠の質を下げることが強調され、熟眠障害を誘発するとされている
そのほか、季節の変わり目や夜勤、鼻づまりや身体の痛み、生理や妊娠なども熟眠障害の誘因とされていますが、重要な原因として「睡眠障害」を挙げておかなければなりません。
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