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感情表出と感情抑制:笑いとメンタルヘルス
以上に挙げた身体面への健康効果だけでなく、笑いにはメンタルヘルスへの効用もあります。
感情抑制とは喜怒哀楽の感情をうちに秘めて出さないこと、感情表出とは反対に、それらを表現したりコトバにしたりすることです。一般に感情抑制が深刻になると、失感情症といってストレス疾患の原因となるような事態が起こります。
反対に適度の感情表出は、自分自身にとっても気持ちを表に出すことでスッキリしたり、周囲の人とのコミュニケーションにおいても、自分の気持ちをわかってもらったり、相手の感情に共感できたりといった、精神的な健康をもたらす効果があります。
このように、ココロの健康の立場からは、もちろん笑いにも健康効果がありますが、笑いにとどまらず、感情全般を表現すること伝達すること自体が、メンタルヘルスをもたらす可能性があるのです。
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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