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サバ缶ダイエット
サバ缶を使った食事を1日1食取り入れるというダイエット方法です。
一缶あたりおおむね200~300kcalで決して低カロリーとはいえないサバ缶。
どうしてダイエットによいのでしょうか?
それは、前述のEPA・DHAにダイエット効果があるからです。
インスリンの分泌を促進するホルモンのことを「インクレチン」といいますが、その一種である「GLP-1(グルカゴン様ペプチド‐1)」の分泌を増加させるといわれています。
GLP-1は脂質や糖質の代謝に関わり、満腹中枢を刺激し食欲を抑える働きがあるため、別名「痩せホルモン」と呼ばれています。
ちなみに、サバ缶と一緒に食物繊維を摂るとダイエット効果が高くなるといいます。
このとき、水煮缶を選ぶと糖質や塩分の摂りすぎも抑えられます。
缶詰なのにフレッシュさをキープ!
近海もののサバは、房州(房総半島の南端)や東北三陸地方、静岡や長崎などがおもな産地です。
「清水サバ」で知られる足摺岬沖(高知県)のゴマサバなど、日本各地に有名なブランドサバがあります。
水揚げされたばかりの新鮮なサバはお刺身でも食べられますが、サバは足が早い(鮮度が落ちやすい)ことでも有名な魚です。
マサバの旬は、晩秋から2月ころまでの「秋サバ」「寒サバ」、ゴマサバの旬は夏といわれています。
缶詰はそんな「旬」の時期に多く獲れたサバを加工しているといいます。
ですから、缶詰といえども鮮度の良いサバが食べられるというのも、サバ缶の大きな魅力でしょう。
この週末、サバ缶をアレンジして料理に加えてみてはいかがですか?
【参考】
・厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要』(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf)
・日本経済新聞『サバ缶人気、脂乗る 売上高5割増』(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24069300Q7A131C1000000/)
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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