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執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
不足しがちな栄養素「鉄分」。
鉄分は私たちの身体を構成する大事な栄養素の1つで、不足すると貧血の原因にもなります。
とくに女性は貧血になりやすいといわれていて、鉄分は重要な栄養素です。
ご存じの方も、そうでない方も、ご一緒に鉄分の重要性について詳しくみていきましょう。
鉄分ってなに?
「鉄分」は私たちの身体をつくっている「ミネラル(無機質)」の1つです。
そして、私たちが生きていく上で欠かすことのできない次の働きをしています。
血液の成分になる
体内にある鉄分の約70%は、血液の「赤血球」をつくるために必要な「ヘモグロビン」の成分となっています。ヘモグロビンは酸素と結合し、身体に酸素を運びます。
ヘモグロビンの成分である鉄分が不足すると、ヘモグロビンが減り、身体に酸素を十分に運ぶことができなくなってしまいます。
身体の中に蓄えられる
血液以外にある鉄分の約25%は「貯蔵鉄(フェリチン)」として肝臓や骨髄に蓄えられています。
鉄分不足などでヘモグロビンが減ってしまうと、このフェリチンが分解されてヘモグロビンの成分となります。
また、鉄分は、筋肉中の「ミオグロビン」にも含まれていて、筋肉に鉄分を貯蔵し、筋肉に酸素を取り込む働きもします。
酵素の成分になる
薬剤を代謝する酵素や、筋肉を収縮するエネルギーに関わる酵素を構成する成分になります。
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