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執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
交渉事や駆け引きなど、重要な判断が求められる局面に臨んだとき…
気持ちが高ぶってカラダが震えるような経験をしたことはありませんか?
このような状況での身震いは、昔から「武者震い」と呼ばれています。
ところで、この感覚を科学的に説明することはできるのでしょうか?
武者震いの生理的メカニズム
気持ちが高ぶって自然に身体が震えてしまう「武者震い」。
風邪やインフルエンザによる発熱と比較すると、「心因性発熱」といえるかもしれません。
風邪などによる震えは寒さからくるものですが、これは、筋肉を動かして体熱を得ようとする生理反応です。
このような「身体的発熱」の場合、症状の強さは「プロスタグランジンE2」と呼ばれる発熱物質の量によってきまるそうです。
つまり、風邪やインフルエンザに罹患し、感染したウィルスや細菌の量が多いほど、プロスタグランジンE2も脳の血管壁で多く作られ、発熱や震えも強まるという仕組みです。
しかしながら、武者震いの場合は、身体が震えたり鳥肌が立ったりしても、プロスタグランジンE2とは無関係だといいます。
ですから、武者震いには解熱鎮痛剤が効かないのだそうです。
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