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横紋筋融解症 の原因:特に危険性の高い動きは?
バーベルを担いでジャンプする「スクワットジャンプ」という種目でトレーニングを行ったラグビー選手が倒れ、2日間の集中治療を受けたケースがありました。スクワットジャンプという非常にハードな種目を繰り返したことで、筋細胞中の成分が血中に溶け出たと考えられます。
横紋筋融解症 を引き起こしやすい動きとしては、ジャンプの着地動作に代表される「伸張性収縮」が挙げられます。通常、筋肉は収縮しながら力を発揮します。例えば、ジャンプをするとき、ふくらはぎの筋肉は強く収縮して力を発揮します。ジャンプの後で着地をするとき、ふくらはぎの筋肉は衝撃を吸収する役割を担います。このとき、ふくらはぎの筋肉は着地の衝撃で引き伸ばされながら力を発揮しています。筋肉が引き伸ばされながら力を発揮することを伸張性収縮といい、筋肉への負担は非常に大きなものになります。
ハードなトレーニングを行う場合でも、段階的に順応することで 横紋筋融解症 のリスクは軽減します。例えば、運動習慣のない人は、山登りなどのハードな運動を急に行わず、ウォーキングの時間を少しずつ長くする、というように段階的に運動強度を上げていくようにしましょう。運動の後に筋肉が固くなり、触ると痛いというとき。これはよくある筋肉痛の症状と共通していますが、軽度の 横紋筋融解症 である可能性もあります。 横紋筋融解症 は血液検査で調べることができます。「おかしい」と思ったら医療機関を受診することをお勧めします。
<参考>
横紋筋融解症の真実
http://chikaracrossfit.jp/documents
執筆:斉藤雅幸(Mocosuku編集部)
監修:坂本 忍(医学博士)
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