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執筆:永吉 峰子(管理栄養士)
「ノドがかわいたな、ジュースでも飲もうか」
そんな時、「ジュースは果汁100%のもの」を選ぶようにしている方は多いのではないでしょうか?100%ジュースには「濃縮還元タイプ」と「ストレート」の2種類があります。
この2種類、同じ100%なのになにが違うのでしょう?
ご一緒に詳しく見ていきましょう。
濃縮還元とストレートの製法の違いとは?
水分を蒸発させる濃縮還元
果物や野菜から果汁を絞り、水分を蒸発させて保存や運搬をして製品にするときに再び水で薄める方法が濃縮還元です。
水分を蒸発させる方法は様々あり、果物や野菜の特性に合った方法がとられています。
一番多く使われている方法は、真空濃縮蒸発法と呼ばれているものです。この方法では、減圧した機械の中で果汁を加熱して水分を飛ばしています。その他に果汁の風味を保つため、加熱をしないで水分をとばす方法もあります。
果物や野菜には旬があります。
旬の時期は一番味や風味が良いとされ、果物や野菜はこの旬の時期に一気に収穫、果汁に加工されます。濃縮還元することにより、加工した果汁を安定した品質に保つことができます。
また省スペースで保管、運送することができるので、製造コストも抑えることができ、製品の価格を安く抑えられるというメリットもあります。
果物や野菜をそのまま絞る!ストレート
ストレートジュースとは、果汁を絞って加熱殺菌しただけのジュースです。
ジュースバーやカフェなど果汁を絞ったあとすぐに提供されるところでは、加熱殺菌しないものを「生ジュース」としているところもあるようです。
品質にばらつきがあることもありますが、果物や野菜の美味しさがそのまま味わえるというメリットがあります。
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